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幼少期はアメリカ・イギリス英語どちらも大切にしたい訳(トマティス理論)

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先日「うっかりペネロペEnglish Stories and Lessons for KIDS」という、NHK・Eテレでお馴染みのペネロペによる英語教材DVDを購入しました。

訛りの少ないイギリス英語で聞き取りやすく、教育にもなる内容で素直に「買って良かった」と思えるDVDです。

私が購入した理由は「数少ないイギリス英語教材なのに低価格で良質!」だったことにありますが、イギリス英語だと下記のようなレビューがつきやすい印象でいつも不思議に思っています。

イギリス英語なので、アメリカ英語を教えたい場合は向かないかなと思います。ちゃんと調べずに買ってしまいましたが、内容は可愛く2歳の娘も気に入ってよく見てくれます。個人的には発音の違いはそこまで気になりませんが、補足したい時は声をかけています。例えばイギリス英語ではtomatoの発音が日本語に近いトマトなので、そこはアメリカ英語の発音で補足してあげてます。

楽天市場口コミより引用

※家庭によって教育方針が異なるので、こちらの意見を批判するものではありません。

イギリスとアメリカでは訛りも単語も違うから、このように考える方もいる(子供の発音に影響が出ると考える?)と思いますが、幼少期こそアメリカ英語に縛られない方がいいと思ってます。

目的はマルチリンガルを目指す耳を鍛えるためです。

今回、フランスの耳鼻咽喉科医アルフレッド・トマティスが提唱した「トマティス理論」に触れつつ、我が家がイギリス英語も大切にしている理由を説明します。

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そもそも「トマティス理論」って何?

アルフレッド・トマティスとは
フランスの耳鼻咽喉科医(1920~2001年)
「聴覚・心理・発声」改善のための理論を基に聴覚改善トレーニング手法を開発した。

トマティスの「人間の声には聞き取れない音は含まれない」という法則が1957年にソルボンヌ大学の心理学実験教室で確認され 「トマティス効果」と命名されフランスで登録されました。

その後、彼が提唱した下記3つの法則を「トマティス理論」と呼びます。

トマティスの法則

  1. 耳で聴き取れない音は発音できない。
  2. 聴覚の改善により発声にも変化が現れる。
  3. 聴覚の改善後、発声の改善も定着させる事ができる。

民族言語の音声を分析、バスバンド(優先周波数帯)を発表

アメリカ:750~3500Hz
イギリス:2000Hz以上
日本  :150~1500Hz

一般的に人間の聞き取れる周波数帯域は「20~20万Hz」だと言われていますが、この音全てを認知できる訳ではなく、言語により異なった優先的な周波数があるとトマティスは言います。

「ある個人が聞こえない音を再現できないことは事実だが、聞こえる音全てを表現できるわけではない」と定義し、「耳には音響スペクトルの内部で周波数の変異体を近くする能力がある」という説を発表しました。

その説の中で民族言語の周波数が異なることを示した物理的パラメーターが上記表になります。

人間の耳はその帯域の周波数を聞き取る訓練で慣れても、使用されない周波数に対して聴覚は馴染まないと言います。

優れた聴覚機能を持つ幼少期を逃したくない

生まれたばかりの時は、低音~高音まで幅広い音を聞き取ることが出来ると言われています。

~6ヶ月までに必要な音・不要な音の調整が始まり、この短期間で母国語に合わせた耳が出来上がります。

聴覚機能が成熟する0~6歳までの間に母国語だけで生活しているとその周波数以外の領域は聞き取れなくなってしまう。

だからこそ、この時期に英語のシャワーを浴びせたいという訳です。

聴覚機能の臨界期はいつ?

一般的に運動機能と同じ7歳くらいと言われていますが、正確な答えは出ていません。

聴覚を司る脳部位の発達は他の感覚器官より長い時間かけて発達することが知られていますが、神経細胞は5~12歳の間にも発達を続けるという報告もあります。参照:PTNA

奇跡的な脳の機能についても知っておこう

出典:DWE公式サイトより

聴覚の臨界期は別に、脳の機能から「音」の習得についてもお話します。

下記「拓土くん家の英語メソッド」より 早稲田大学教育・総合科学学術院教授、原田哲男先生の解説を引用しました。

 ただし、唯一、「音」の習得については、生まれてから1歳になるころまでに言語環境に応じた脳になることが分かっています。

赤ちゃんは、生まれた時には世界のどの言語の音も識別できる能力があるのですが、1歳ごろまでの間に自分の母国語で「聞き分けられなくてもいい音」を区別する能力を失っていくのです。

0歳から始めて8歳で英語ガイドができる子を育てた 拓土くん家の英語メソッドより引用

乳幼児の脳は誰しもが「事実を大量に与えれば脳が自動的に法則を分析し、体系づけて理解する」奇跡的な機能を持っています。

この機能は0歳が最も優れていて、 3歳を目安に衰えると言います。

考えてみると、子供は3歳で日本語で日常生活における必要な意思の疎通はこなせます。知っている言葉よりも知らない言葉がたくさんあるにも関わらずです。

すなわち、難しい単語が分からなくても「自分の気持ちを伝える方法」が無意識のうちに正しい文法で頭の中に言葉として浮かんでるという解釈に繋がりますよね。

この機能があるから、「英語習得のスタートは早ければ早い方がいい」という世の中でよく聞く早期に英語を始めるメリットへと繋がっていく訳です。

 先ほど述べたように、英語習得のスタートは「何歳からでもよい」のは間違いありません。ですが、英語習得の成功しやすさを考えれば「早く始めるに越したことはない」のも確かなのです。

 なぜ早期にスタートした方が英語習得がうまくいきやすいのかというと、幼い子どもの場合、知的能力や認知能力と言語能力の間にレベルの差がないからです。

0歳から始めて8歳で英語ガイドができる子を育てた 拓土くん家の英語メソッドより引用

我が家がアメリカ・イギリス英語どちらも大切にする理由

ここまでの流れで、聴覚・脳の機能的な観点から「幼児期は正確な英語をたくさん聞かせたい」理由が伝わったと思います。

そしてここからが本編。我が家がアメリカ英語とイギリス英語どちらも大切にしたい理由の説明になります。

———ここでおさらい。

アメリカ:750~3500Hz
イギリス:2000Hz以上
日本  :150~1500Hz

イギリスの周波数はアメリカの周波数よりも高く上は12000Hz以上です。

なので、アメリカ英語に絞り聞かせている環境だと、3500Hz以上の音は聞き取りにくい耳になる可能性があります。

トマティスは自分の持つ帯域の周波数を訓練で聞き取れるようになれても、使用されない周波数に対して聴覚は馴染まないと結論づけていましたよね。

これが100%正しいとは言い切れませんが、既に何十ヶ国とトマティスの発明した「電子耳」という聴覚をサポートする器具がリハビリに使われていたりすることを考えると…

彼の発言は信用できるものと考えて、我が家ではこの理論を大切にしています。

言語習得の早いロシア人にも注目

ロシア人は言語の習得が早いと言われていて、私の友人のロシア人も日本人と変わらない発音で流暢に喋ります。

「何故ロシア人はこんなにも言語習得が早いんだろう?」と考えたこともありましたが、この理由はトマティス理論で解決できると思いました。

表を見てもらうと分かるようにロシアの周波数は100~8000Hzです。

バスバンドが非常に広い音域で、低音から高音まで幅広く聞き取れる聴覚を持っている。この音域の広さがあらゆる言語と親和できる理由と考えると妙に納得がいきます。

周波数の観点からイギリス英語も聞かせている

我が家が目指す英語ペラペラキッズは「世界で戦える英語力」を身につけさせること。

フィールドを日本から世界に変えた時、学んできた耳馴染みの良いアメリカ英語を喋る人としか出会わないのでしょうか?

———そんなことありませんよね。

英語が公用語の国は(フィリピン・南アフリカ・アイルランドなど)人によっては訛りがあってもネイティブと同等に話せます。

いづれ英語を武器に使う時、訛りがあるから聞き取れないでは困るので、周波数の高いイギリス英語も教材として使っているという訳です。

日本語・アメリカ英語・イギリス英語に触れるということは、100Hz~12000Hzまでの音に耳を馴染ませるということ。

かなり広範囲に渡って周波数を網羅することになるので、息子が英語以外の言語を取得したい時にもきっと役に立つはずです。

聴覚と脳が完全に発達する前の幼少期だけにしか出来ない「多様な音を聞かせるだけでできる」耳を鍛える方法。

私が親として息子に与えてあげられる物の中で最高のプレゼントになると確信しています。

英語の発音に対して思うこと

日本の英語教育環境はアメリカ英語なこともあり、イギリス英語は耳馴染みがありません。

英語のルーツはイギリスであり、見方によってはアメリカ英語が訛っているとも言えますよね。

それなのにイギリス英語の発音を聞いて「訛ってる!」「発音下手だね」なんて言う人を見かける時があります。

…狭いところを生きてきたのかなぁとすら思います。アメリカ英語が全てではないのにね。

自論ですが、言語は意思を伝えるツールになればいいので、極論日本語訛りの英語でも喋れたら素晴らしく思います。

英語ネイティブじゃない国では、訛りのある英語でも堂々として喋っていますよね。息子にはそんな子に育って欲しいと願っています。

まとめ

  • トマティスの法則によると「耳で聴き取れない音は発音できない」
  • 使用されない周波数に対して聴覚は馴染まない
  • 聴覚機能が成熟する0~6歳までに周波数の範囲が決まる
  • 奇跡的な脳の機能は0歳が最高で3歳を目安に衰える
  • ロシア人の周波数は100~8000Hzで言語習得が得意な人が多い
  • 幼少期にイギリス英語も聞かせると100~12000Hzまで網羅できる
  • 耳を鍛えておくと英語以外の言語習得の際にも役に立つ可能性あり
  • 我が家では世界で戦える英語力を目指すためイギリス英語も教材にしている

以上、我が家がイギリス英語も大切にしている理由でした。

家庭の教育方針にもよるので、アメリカ英語を習得させたい方に無理にイギリス英語をオススメすることはしませんが、耳や脳のことを考えると幼児期は聞かせてもいいんじゃないかと思います!

我が家のようにトマティス理論を信じてみたい方、おうち英語教材としてイギリス英語も取り入れたい方は「ペネロペの英語DVD」本当にオススメですよ。

最初から最後まで通して見ましたが、知育の観点や子供の集中力に合わせた構成、色彩豊かという点でアート的な目で見ても良質な教育DVDだと思いました。

金額は公式サイトで会員登録が最安値(3600円)で、対象年齢は0~6歳です。また後日レビュー記事を書こうと思うので、お楽しみに!

レビュー記事を書きました!ペネロペ英語教材DVDの内容は下記記事から読めます。

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