江戸の雰囲気を感じたくて「深川江戸資料館」に2歳半の息子を連れて行ってきました!
コロナ自粛中のお出かけなので、混雑状況(予約状況)が気になる方もいると思い、そのあたりの情報もまとめています。

めちゃくちゃいい場所だったよ~!
深川江戸資料館の雰囲気も気になる方がいると思うので、写真多めでご紹介。
江戸資料館を100倍楽しむコツも紹介していくので、是非参考にしてみて下さいね。
江東区 深川江戸資料館について


住所 | 〒135-0021 東京都江東区白河1-3-28 |
電話番号 | 03-3630-8625 |
アクセス | 都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」、A3出口より徒歩3分 |
開館時間 | 展示室 9:30~17:00(入館は16:30まで)/ 小劇場・レクホール 9:00~22:00 |
休館日 | 第2・4月曜日(ただし祝日の場合は開館)/年末年始(12/29~1/3) ※1/2、1/3は正月特別開館で展示室のみ開館 ※臨時休館(設備点検・展示替え等) |
深川江戸資料館は、地下1階から地上2階までの吹き抜け空間に江戸時代末期、天保年間の頃の街並みを再現した施設です。
最寄り駅の「清澄白河駅」からは徒歩3分と子連れでも行きやすい場所にあります。
アクセス
電車利用の場合
都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」、A3出口より徒歩3分
バス利用の場合
1.都バス門33系統 豊海水産埠頭~亀戸駅 「清澄庭園前」下車徒歩3分
2.都バス秋26系統 葛西駅~秋葉原駅 「清澄白河駅前」下車徒歩4分
駐車場
6台 無料 高さ制限 2.0mまで
駐車場の収容台数が少ないため、電車・バスでの利用をお願いしていました。
料金について
深川江戸資料館は展示室と小劇場・レクホールがあり、ここで紹介する金額は「展示室」の料金表です。
個人 | 団体 | 障がい者割引 | |
---|---|---|---|
大人(高校生以上) | 400円 | 300円 | 200円 |
こども(小・中学生) | 50円 | 30円 | 20円 |
※こどものみでの見学は不可。
※障がい者手帳など提示された方及び介護者1名は割引となる。
イベントや講座情報について詳しくはこちらをご覧ください。
コロナ自粛時の混雑状況
2021年8月現時点で、特に予約などは必要とせず常設展示室は入館できます。
実際に行って感じた混雑状況について
7月の連休中に行きました。
人が多く集まりやすい日曜日の12時過ぎに行っても人が少なかったので、比較的混雑しないのではないかと思います。



ゆっくり写真を撮れる余裕もあったよ!


館内は広くありませんが、1日の移り変わりを音と光で演出したり、季節ごとに展示内容を変えているので見ごたえタップリでした。
ザッと見るなら15分、ジックリ見ても1時間で見て回れる広さなので人が滞らないと思います。
深川江戸資料館の見どころ
深川江戸資料館の展示室は写真撮影OKです!



たくさん写真撮ってきました!
コロナの影響もあり、本来は上がれる部屋の中や生活品に触れることが出来ないのは残念でしたが、江戸時代にタイムスリップした気持ちになれて楽しかったです!


- 表通り
- 掘割
- 長屋
- 長屋の共同部分
今回、深川江戸資料館の見どころを大きく4つに分けて紹介します。
1:表通り


表通りは大店(おおだな)・大店の土蔵・八百屋・𣇃米屋(つきこめや)・ 𣇃米屋の土蔵の4か所です。



大店の土蔵は写真撮り忘れました…
大店
多田屋(ただや)
干鰯・〆粕(肥料)・魚油(灯油)を扱う大店
八百屋
八百新(やおしん)
季節の野菜の他、漬物・こんにゃく・卵なども並んでいる
この頃は今と違って季節の食材を食べていたんでしょうね~。
土がついていたり、展示物はどれもリアルでビックリ。





あ!にんじん!
息子は知ってる名前の野菜を指さしては喜んでました。
𣇃米屋
上総屋(かずさや)
米問屋から米を仕入れて庶民に販売。唐臼という器械で精米する


米屋さんには鶏が飼われていたそうですが、その理由は米についた虫を食べさせるため。
上で飼っている理由は地面で飼っていると卵を盗まれちゃうからだそうですよ。



知恵だね~!
この写真に写っている鶏の下にあるのが米を精米する「唐臼(からうす)」だそうで、コロナ自粛中じゃなければ実際に足で踏んで動かすことも出来るようです。
𣇃米屋 の土蔵



写真を撮り忘れた…
𣇃米屋 の土蔵は、燃えないような作りの塗り壁で出来た蔵に米が積み重ねられていました。
入り口にはネズミが入らないよう「ねずみ返し」がついていたりと、当時の工夫が見て取れます。
2:掘割


掘割の近くには船宿・猪牙舟(ちょきぶね)・火の見櫓(やぐら)・火除け地の4か所です。
船宿
升田屋・相模屋
猪牙舟を使って、船頭が人や荷物を搬送する。飲食や飲食もできる小料理屋ような場所


船宿に行くまでの道にあった稲荷鮓屋さん。
2歳半の息子がしゃがむと丁度いい高さだったこともあり、息子は見つけるや否や、



いらっしゃいませ~!
おままごとを始めました(笑)





どうじょ~!
ちなみに後ろはこんな感じ。


小休憩に丁度いいね(笑)
猪牙舟
猪牙舟(ちょきぶね)は現在的に言うと「水上タクシー」のこと。



水が張られてる!
舟だけでなく、水まで張ってあるとは…雰囲気が出てました。


パッと見、どこかに旅行してきたようにも見える写真が撮れました(笑)
火の見櫓


火の見櫓
町を火事から守るための建物。最上層には半鐘が吊るされている
火の手が上がると番人がこれを慣らして町に知らせていた



火の見櫓の写真撮ってませんでした…
江戸時代、火事は非常に多かったようです。紙や木と燃えるものしかなかったことが原因とのこと。
家火事が起きたら鳶頭(かしら)が「ここまでで火を消すぞ~!」と決めた家から先をバタンバタンと取り壊していく…。
そうして火が燃え広がるのを防いだようです。
あまりに火事が多いから、地方から江戸に住み着いた人でも職にあぶれることはなく、大工なんかは比較的なりやすい職業だったとのこと。
火除け地
火除け地
火事の時、火が次々と燃え移るのを防ぐために設けられた広場
水茶屋・天ぷら屋・二八そばの屋台が集まっている
この場所は火事になった時、火が燃え広がらないようにあえて何も置かない場所として作られたそうです。



屋台はOKだったみたい!
御徒町や上野広小路に当時の火除け地としての名残を感じることが出来るともお聞きしました!
3:長屋


深川江戸資料館の長屋には、棒手振(ぼてふり)・𣇃米屋の職人・船宿の船頭・三味線の師匠・木場の木挽き職人の5家族が暮らしています。
棒手振
棒手振の正助(まさすけ)
あさり・しじみのむきみを天秤棒で担いで売る仕事をしていた
𣇃米屋の職人
𣇃米屋の職人の秀次(ひでじ)
妻と小さなこどもの3人暮らし。𣇃米屋には歩いて出勤する
スタッフさん曰く、秀次は20歳前後の夫婦じゃないかとのこと。



3人暮らしにしては狭くない?
昔は子供は一緒に住んでも10歳までで、大きくなると奉公に出てしまうから家には基本夫婦がいるだけと言います。
7歳まで生きることも難しい時代だったから、この家のサイズで足りたそうですよ。感慨深い…。
船宿の船頭
船宿の船頭の松次郎(まつじろう)
猪牙舟の荷船を扱う船頭
三味線の師匠
三味線の師匠の於し津(おしづ)
読み書き、手習い、裁縫も教えている
女性の一人暮らしだったそうです。


こんな感じでヒョイっと家に入れそうなんですよ。
今の生活に慣れている身としては、この時代のお家の作りって一人暮らしの女性としては不安だなと思った次第です。
木場の木挽職人
木場の木挽職人の大吉(だいきち)
妻と二人暮らし
壁には商売道具の大ノコギリがかかっている


家の片隅に屏風が。覗いてみると布団がありました。畳んだ布団はこのようにして隠していたそうです。
4:長屋の共同部分


長屋の共同スペースには、井戸・便所・ごみ溜め・稲荷があります。
井戸





ごめんなさい…ぶれてました…
井戸には種類があるようで、ここは船を使って購入した水を井戸に溜めていたようです。
今で言うとミネラルウォーターを購入しているような感じですね。
海沿いの生活だと、海水はあるけど真水ではないから利用用途が制限されていたようです。なので購入していたんですね。
便所


トイレは日の光を入れる目的や、長屋以外の人が利用しないようにする、子供が落ちないか監視の目的で扉が半分しかないそうです。



小さな桶の水で手を洗うんだって!


トイレこんなんだよ…夜中とか使いたくない…。
ちなみに肥溜めは売れたらしく、大家さんが売って、年に1回は住人にお餅をご馳走したそうですよ。
ゴミ溜め





写真撮り忘れました…
便所の隣に映っている四角い木がゴミ溜めです。中は本当にスッカスカで、陶器くらいしか入っていませんでした。
食べ物は全部食べちゃうし、ゴミらしいゴミは出なかったそうで。ここにある陶器を拾って直して売る人までいたそうですよ。
ゴミが集まったら、埋め立て地に埋めていたそうです。
稲荷


この稲荷神社は長屋を持っている地主さんが建てたそうですよ。
この地域に災いが起きないように祈念を込めて稲荷神社が建てられるそうで、江戸時代には数えきれないほどの稲荷神社があったそうです。
深川江戸資料館を100倍楽しむコツ


1時間もあれば回りきれる深川江戸資料館を2時間も見て回った私たちですが、途中からめちゃくちゃ楽しくなりました。
その理由は、スタッフさんの解説があったから。
このブログでも少し詳しく解説が出来ているところは、スタッフさんからお話が聞けた部分です。
最初から最後までスタッフさんの解説付きで回れたら良かったんですが、2時間もいたら息子が飽きてしまい…残念ながら中途半端な状態で帰ることに。
解説を聞くことでより一層、江戸時代を想像することが出来たので時間がある方はスタッフさんに解説を聞くことをオススメします!
マスコット猫・実助(まめすけ)も存在した!


屋根の上にいる実助(まめすけ)は実際に江戸時代飼われていた猫がモデルの由緒正しい猫でした。
実助が存在していたと思われる理由や状況を知らせる資料を見せてもらえたりと、声をかけることで知れる情報もたくさんあります!



実助は動くよ!
ちなみにこの実助、入り口付近の階段のセンサーと連動していて、人が出入りをするたびに首を動かして「にゃん」と鳴きます。
人の出入りが多かった日、頑張りすぎて首が飛んだ出来事もあったそうですよ(笑)
小話が聞けるのも面白いですね!
まとめ


- 深川江戸資料館は駅から近くて交通の便がいい
- 薄暗いので怖がりなお子さんは慣れるまで泣くかも?
- 広くないけど見ごたえバッチリで楽しい!
- 江戸時代にタイムスリップした気持ちになれる!
- 100倍楽しむなら解説はお願いするべき!
うちの息子は薄暗いところも平気なタイプですが、声をかけてくれたスタッフさん全員に「大丈夫?」と聞かれたことから、怖くて泣くお子さんもいると想定しました。
光と音で1日の移り変わりを表現していますが、15分おきに天気が変わるので豪雨(雷)の時とかは怖くて泣いちゃう子もいるかも知れません。
明るくなったり暗くなったりを繰り返すので、慣れるとは思いますが…。
駅から近かったり、入館料が安かったりとコスパが良かったのが嬉しいポイントで、2歳半の息子はもちろん内容を理解できるとは思いませんが走り回ったり楽しそうにしていました。



コロナ明けにもう一回行ってみたい!
家の中に入れなくても十分楽しかったけど、生活品に触れられたり本来の楽しみ方を存分に味わいたいので、時期を見てもう一度行きたいと思いました。



写真映えする和服で行っても面白いかも!
次に行くときは息子に忍たまのコスプレとか、甚平とか着せて写真撮りたい!って思っています(笑)
実際に写真を撮ってみて思いましたが、ここは普段の服より絶対和服が映える!って当たり前っちゃ当たり前か。


こんな感じ。昔と今のコラボレーションって感じで、これはこれでいいか。
混雑もしていないし、小学生なら夏休みの宿題にも良さそうです。楽しいので是非行ってみて下さいね。